ボナンザはベアリングトラックボールの夢を見るか
既存のトラックボールの問題
ロジクールのトラックボールに代表されるセラミック支持球を使ったトラックボールの一番の問題は動き出しの微妙な引っ掛かりでした。
解としてのベアリングトラックボール
上記の問題への解として、ボール支持部にベアリングを採用したトラックボールが存在します。エレコムのISTなどが有名です。
ISTの課題
普段ISTを使っていますが、クリックスイッチの硬さ、ギシギシきしむ作りの悪さが気になります。
そこでボナンザです。
ボナンザとは?
釣具などの錆止めに使われるフッ素コーティング剤、Amazonで1,200円ちょっとで購入できます。このコーティング剤がトラックボールの滑りを良くする用途でも高い評価を得ています。
ボナンザを使うことでボールの滑り出し時の引っ掛かりをなくすことができれば、ベアリング採用以外の好きなトラックボールを快適に使うことができます。
実験
実験に使ったのは ProtoArcのEM05 NL、今どきLEDセンサー採用のトラックボールです。
ボールとセラミック支持球をイソプロパノールで脱脂し、ボナンザを塗って一晩置き、不織布で拭き取りました。
ボナンザは液体のまま肌につくとヒリヒリするので、塗布時はビニール手袋などを使ってください。
結果
塗布直後は使用感が変わらずがっかりしましたが、半日ほど使っているとスルスルと滑るようになり、一日経つ頃には滑り出しの引っ掛かりもほぼなくなりました。
ISTと比べるとわずかに抵抗感を感じますが、使いづらいというほどではありません。
ボールの滑りを良くしたいトラックボールユーザーには、ベアリングトラックボールよりもボナンザをおすすめします。